朝、はあ、と息を吐けば白くなって、冬なんだなあって思ったり、夜、空を見上げると星が明るくて、やっぱり冬なんだなあって思ったり。雪が降らなくても、冬だと実感できるときはたくさんある。湿気が少なくて、ひんやりとした空気。自然と背筋が伸びるような気がして、そんな冬が好き。
「は本当に冬が好きだね」
「だって景色も綺麗だし。ほら、ここから富士山見えるんだよ?」
今みたいに、昼間は景色が綺麗。夏や春は靄がかかって見えないものが見える。そんなところも好き。冬って、やっぱりいいものだよ。
「探は冬、好きじゃないの?」
「僕はどの季節も好きだよ。日本の四季は美しいからね」
「暑いの苦手なのに、夏も好きなの?」
「夏には、誕生日があるからね」
「へー…なんか意外」
だって、誕生日とかそういうの、あんまり拘らなさそうなのに。そう言ったら「祝ってもらうのは嬉しいから」と言われた。そりゃ、祝ってもらえるのが嬉しくない人なんてそうそういないか。今年の誕生日、何あげようかな。一瞬そう思ったけど、半年以上先のことだと気付いてすぐにやめた。
「でも、やっぱり冬が一番好きかな?」
「あ、本当に?」
少し嬉しくなって顔を上げたら、探は私の頬に手を当てた。
「が好きな季節が一番好きだよ」
ばかじゃないの、そう言ったらが幸せならなんでもいいよ、と言われた。本当に、ばかじゃないの。
真昼に揺れる、短い告白
08.01.16
title/tv様より